スピッツファンサイト 鳥になっちゃう部屋

スピッツ ライブレポート

SPITZ JAMBOREE TOUR 放浪2000
2000/09/16(土) 横浜ベイホール
レポ by ハヤブサさん

曲順等、あんまり覚えてません。すんません。
さてさて、9月16日に横浜ベイホールにて、スピッツの初ライブを経験してまいりました。ライブレポート書いたので、気合入れて!?読んでください。よろしく。

9月16日 曇り。
〜集合〜
曇り空の下、いつものメンバーが集まりました。彼らに会うのは、もう何度目だろう?引き寄せ合う僕たち?迷いながらも、僕たちは無事に目的の場所へたどりつくことができました。思ったより小さい会場の前には、まばらながらも既に人影がありました。みんなそわそわしてました。落ち着かない気持ちもよくわかりました。きっと、誰だってそうだったと思います。だって・・・
〜入場開始〜 嵐
入場は17時からということでしたが、もうすでに入場を待ち望む人たちの行列ができていました。ちょうどその頃、大雨が降り始めました。辺りは真っ白になって、すべての音が雨の音でかき消されてしまいました。その雨のせいで、アナウンスがまったく聞こえませんでした。僕はやりきれない不安と焦りを感じていました。それからどのぐらい待ちつづけたでしょうか。ふと、かすかに自分の整理番号が呼ばれるのが聞こえました。その声が聞こえたとき、僕は濡れるのもかまわずに、人と人の間をすりぬけ、まっすぐに入り口へと向かいました。なんだかちょっと、あじさい通りな気分でした。♪傘ささずに上向いて走ってく 全部ごちゃまぜにする水しぶき
〜入場〜 夢の最前列!!!
トンネルのような通路を抜けると、目の前にライブの空間が広がっていました。想像以上に狭かったのを覚えています。後ろを見渡せば、手が届きそうなくらい!?まさに「ライブハウス」と呼べる規模のものだったと思います。真正面はすでに埋まっていました。2列目であれば、十分マサムネを正面の角度から見渡すことが可能でしたが、あくまで最前列にこだわりたかった僕は、迷わず空いていたステージ右寄りの柵の前に陣取りました。その冷たく硬い柵に触れると、「最前列」の実感がするのです。狭い会場。小さいステージ。そこに憧れつづけたスピッツが現れると思うと、興奮を抑えることができませんでした。この後、最前列ならではの出来事に巻き込まれることになろうとは、そのときは知る由もありませんでした。
〜長い長い待ち時間〜
開演まではまだまだたっぷり長い時間がありました。それまでの間ずっと、長い長い緊張が続きました。隣に知っている人がいるでもなく、僕は一人、その場でじっと、ただひたすらに待ちつづけました。ずっと無言のままステージをみつめていました。そして時にうつむきながら、彼らのことを思うのでした。

〜ライブ開演〜
○宇宙虫
予定の開演時間を15分ぐらい過ぎたころでしょうか、突然ステージが青い光に照らされ、この曲が流れました。どよめく会場。高まる感情。どうしよう。どうしよう。いよいよだ。と、そのとき思いました。そして、ついに彼らは僕の目の前に現れました!やっと出会えた!僕はそのとき、かすかな恍惚感をおぼえました。そして、涙さえも。僕の目の前にはマサムネが!!手を伸ばせば、もうすぐ届きそうな気がしました。そこからは、彼の瞬きさえもはっきりと見えました。そして、己の幸運に感謝しました。
○今
僕にとっては、意外な!?始まりでした。1曲目からアップテンポなかんじでとばしまくってました。これからの盛り上がりを予感させるのに十分なほどに。
○いろは
僕が知っているスピッツ。僕のすきなスピッツとは違うけど、とてもロックロックしたスピッツをかんじとることができました。会場は早くも興奮の渦と化していた感がありました。でも、僕はまだこのときはなんだか煮え切らない気分だったのもたしかだったと思います。まだ、目覚めてはいませんでした。
○海とピンク
これまたずいぶんと古い曲もやるんだな、と思いました。ライブ行くのは初めてだったので、てっきりアルバムの曲しかやらないとか思ってたので、まさかこんな曲にお目にかかれるとは思ってませんでした。意外!?でも、うれしかった。
○放浪カモメはどこまでも
このとき、すでに気分はのりのりでしたが、恥ずかしくて、手をふれない自分がいました。なんとも情けない僕。
○HOLIDAY
いつもは憂鬱で、ものさみしげに聞こえるこの曲が、ここではノリノリのロックと化してしまうのでした。これこそが、ライブの魔力でしょうか?そこにいるみんなが我を忘れて踊っていました。この曲すきなんですよ。男のセンチメンタリズムとでもいうべきなにか。こんな詞をかけるのは、マサムネしかいないと思いました。マサムネの才能に、感激!!!
○ハヤテ
アクシデント!?ちょうどこの頃だったでしょうか、僕は右隣の人の異変に気づきました。その人はぐったりと柵にひじをついてうなだれたまま、ぴくりとも動きませんでした。おそらく脱水症状と思われました。ライブ開始の頃と比べて、その人の顔は、ぐったりとやせこけていました。それでも、幸いなことに、かろうじて意識はあったようです。もはや誰もが彼女の体力の限界を感じていましたが、本人だけはそれを認めようとはしませんでした。やっとの思いで手に入れた最前列の席。簡単にあきらめたくはなかったのでしょう。彼女は係員に向かって、「お願いです。ここにいさせてください。」と必死にお願いしているようにみえました。それでも、やはり心配です。みんなは、彼女を一刻も早く安静にさせなければと思いました。係員と僕と周りのみんなで、彼女をかつぎあげ、係員にひきわたしました。僕は、彼女の分まで思う存分ライブを楽しもうと思いました。その人の後を追うように、真中の人も倒れてしまいました。最前列にして真正面。文句なしに最高の場所です。興奮しすぎたのでしょうか?きっと無念だったことでしょう。僕も倒れないように気をつけようと思いました。わずかに、のどの渇きをおぼえました。すごい熱気です。それにしても、最前列で見るのは、楽しい反面、すごくハードでした。男の力をもってしても抗いがたい圧力が、覆い被さるように僕を襲ってくる。痛い!痛い!痛い!ひじはあざができるのではないかと思うぐらいに柵に押し付けられました。でも、幸せ・・・。
○俺のすべて
タンバリンをたたくマサムネは、いつもよりりりしく見えました。この曲のときに、メンバーが前に乗り出してきました。この時こそが、僕がマサムネにふれた瞬間でした。わらをもすがる思いで、手を伸ばしたのを覚えています。ファンの女の子がうらやむ声が聞こえてきそうな。そんな幸福な一瞬でした。
○メモリーズカスタム
ステージの上で、田村さんが激しく踊っていました。おとなしい(素朴)なイメージがあった人だったので、実に意外で、見てておもしろかった。その逆に、意外とクールだったのがテツヤ。髪型から想像するキャラクターとは裏腹に、終始クールな演奏を続けました。マサムネがなにかと目立つスピッツですが、このライブで間近でテツヤをみていて、けっこうかっこいいと思いました。男らしさ!?
〜MC〜
曲の合間に何度かのMC。何話したっけなぁ。あんまり覚えてないや。オリンピックのとか、緊張するとかなんとか。ひとつだけ忘れられなかった言葉がありました。「僕には音楽しかない。」。彼はそう言い放ちました。かっこいい・・・。
○ロビンソン
僕の心を捉えて離さなかったこの曲はライブで聴いてもやっぱり素敵な曲でした。ふたりだけのくに あの頃憧れたあの世界がまた戻ってきた。そんな感じがしました。素敵でした。
○8823
最高潮!!! 文句なしに最高の曲でした。頭の中はもう、真っ白 もう、何もかも忘れてひたすら飛びつづけました。すべてが、ひとつになった。そんな気がした1曲でした。
○夢追い虫
未発表の新曲です。残念ながら、どんなメロディ、フレーズだったかまったく思い出せません。でも、近い将来この曲が店頭に並ぶ頃には、きっとこの日のライブを思い出して、なつかしい気持ちになれるんだろうなと思いました。
○甘い手
アルバム「ハヤブサ」で、僕がいちばんすきな曲。待ち焦がれたこの曲。文学的、芸術的ともいえるこの曲が僕はだいすきです。赤い光に照らされて、ステージは幻想的な世界を映し出していました。
○スパイダー
もし、女の子だったら「もっと遠くまで君を奪って逃げて」ほしいことでしょう。なんかの童話みたいな曲ですね。すきすき。
○ハニーハニー
すきだなぁ。この曲知らぬ間に何度も繰り返し口ずさんでいました。もう、くせになりそう。
○インディゴ地平線
○愛のしるし
ステージ上のマサムネがすごく愛嬌のある人に見えました。とっても、かわいかったです。やっぱりファンとしては、この曲はパフィーよりもスピッツのものだと思いましたね。
○月に帰る
前奏を聞いてて、てっきり渚だと思い込んでました。でも、これもまたなつかしくていい曲でした。
○ホタル
暗闇の中に光るひとすじの光。(スポットライト)それは、まさにホタルのようでした。僕はゆっくりと目を閉じて、美しい幻想ともいうべき光景を思い浮かべました。美しい高音が、ライブ会場全体に響き渡りました。文句なしに最高ですね。

この曲が終わった時点で、ライブはいったん終了しました。ライトが消えて、会場は闇に包まれました。そして、どこからともなくアンコールが沸き起こりました。それは、やがて会場全体に広がりました。繰り返されるアンコール。それは、いつまでも止むことはありませんでした。そして、彼らは再び僕らの前に姿をあらわしました。感激!!!

〜アンコール〜
○ジュテーム?
ライブで聴くまでは、それなりにすきぐらいにしか思ってませんでした。ライブで聴いてからは、すごくすきな曲になりました。会場は、優しい響きに包まれて、僕はとても幸せな気分になりました。このライブでは、きっとこの曲が僕のなかではいちばんよかったと思う。ノリノリのロックみたいなのもいいけど、やっぱりこういうしんみりした曲が僕はすきだなぁ。スピッツらしさ!?
○スピカ
♪幸せはとぎれながらも、続くのです。それは、まるでこのライブのことを言ってるようにも聞こえました。ときどき鳴り止んではまた繰り返される素敵な音楽。そのとき、たしかに僕は幸せだと感じることができました。そして、ずっとこのときが続けばいいのに。と心に願いました。
○空も飛べるはず
思い出の曲。♪君と出会った奇跡が この胸にあふれてる… あの頃の思い出に自分の姿を照らし合わせ、再び深い感動をおぼえました。歌詞が心に響きました。名曲です!!!

〜ライブ終了〜
そして、この曲が終わるとライブはすべて終了となりました。メンバーがライブで使用していたものを客席にむかって投げました。ギターピック、ドラムのスティックなど。みんなは目の色を変えるようにして、手を伸ばしていました。幸運にもそれらのアイテムを手に入れた人。残念ながらあともう少しで、届かなかった人。僕は幸運にも、前者になることができました。テツヤのギターピックをゲット!!! しかも2個も!!みんなほしがったけど、あげないことにしました。誰にあげても不公平になってしまうと思ったからです。僕の大切な宝物にしようと思いました。これって、よくばり?そんなわけで、興奮冷めやらぬうちに、会場を後にしました。コインロッカーの存在に気づいたのもこのとき。だって入るときは、前しか見えなかったから。

今日という日の終わり 気づけば、Yシャツは柵に押し付けられた痕がついていて、すっかり黒くなっていました。でも、これもいい思い出。最前列ならではです。外はまだ雨降りやまず。それはまるで、ライブを終えてもなお興奮冷めやらぬ僕の気持ちを表しているようでした。

おしまい。

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ハヤブサさん、レポありがとうございました!!!

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